在米中国人が日本覚醒への提言/「チャイニーズタイペイ」を「台湾」にー曹長青氏が訴えた日台関係の強化策 : 台湾は日本の生命線!

投稿日 :2016年10月24日

在米中国人が日本覚醒への提言/「チャイニーズタイペイ」を「台湾」にー曹長青氏が訴えた日台関係の強化策(附:台湾チャンネル関連報道動画) : 台湾は日本の生命線!
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2016/10/24/Mon

台湾独立を支持して台湾で大変な人気を誇る米国の評論家が中国出身の曹長青氏だ。八〇年代、新聞編集者として鄧小平批判を果敢に行い、迫害されて米国へ渡った人物だが、中共や国民党を相手に正鵠を射た烈々たる言論を展開する姿を英雄視する者もとても多い。

その曹氏が十月十日、台湾研究フォ―ラムが都内で開催した集会に参加した。

東京オリンピックで台湾選手団を「チャイニーズタイペイ」(中国領台北)ではなく「台湾」の名で迎えようと訴える「2020東京五輪『台湾』正名集会」で、弁士として登壇したのである。

もちろん演説はすばらしく、会場の日本人から盛大な拍手を浴びている。
その内容は台湾でも「民報」によって詳報された。曹氏の話のポイントがよくまとめられているので、それを以下に引用しよう。

曹氏は先ず、日本人が台湾を支持し、台湾の「台湾」の名での東京五輪への参加を支持すべき理由として、次の四点を挙げている。


(一)日本が台湾を支持することは民主主義を支持することを意味する。

台湾は日本と同じく民主主義国家。一九九六年に台湾で初の総統直接選挙が行われてちょうど二十年。そして先日は三度目の平和的な政権交代が行われるなど選挙が成功を収めている。

(二)日本が台湾を支持することは真実を支持することを意味する。

今や中華民国は虚構の国号であり、中国を代表することなどできない。全世界の圧倒的多数の国も台湾をTaiwanと呼んでおり、中華民国は全中国を代表するなど「裸の王様」の話の如き嘘である。日本が、台湾選手団がTaiwanの名で五輪に参加するのを支持することは、真実の価値を支持すること、つまり真相を支持することになるのである。

(三)日本が台湾を支持することは、台湾の多数の人々の願いを支持することを意味する。

台湾の多数の人々は台湾が正常な国家になることを願っており、Chinese Taipeiなる屈辱の名称を掲げて五輪に参加することに反感、不満を抱いている。今後四年の間(東京五輪開会まで)、台湾内部では台湾の名での参加を求める声はますます強大となるだろう。そのため日本の台湾支持は台湾民意の支持であり、民心の求めるものの支持となる。

(四)日本が台湾を支持することは、道徳という選択肢の支持を意味する。

日本文化の文化伝統は誠信を強調し、道徳(神道)を強調してきた。したがって日本人の台湾支持は自分自身の道徳良知を支持することを意味するのだ。台湾と日本は運命共同体であり、地政学的にも、民主同盟、価値体系の観点からも一つの軌道、一つの陣営に属している。もし台湾が引き続き中国の圧力を受け、その一部になった場合、日本の国益、日本人の利益は厳重な打撃を受けることになる。台湾と日本はお互いがなくてはならない関係であり、台湾と日本の関係強化、日本の台湾に対する応援は、日本自身の利益に取り重要な意味があるのだ。

そして「二〇二〇年東京オリンピックこそ、台湾にとってはまたとないチャンスであり、これを逃せば二度と巡ってこないかも知れない」と指摘する曹氏。いうのだ。その理由は


(一)この五輪は東京で開催されるためだ。日本はアジアで最主要の民主主義国家であり、台湾に最も親近的、友好的な国である。

(二)日本は保守派の自民党が政権を握っており、現在の自民党総裁である安倍晋三首相の支持率は六二%ととても高い。そして民衆の五六%は安倍氏が東京五輪の時にも首相であってほしいと願っている。その時安倍氏は日本の歴史上任期最長の首相となるが、その声望や民意の支持も、安倍氏にTaiwan名での五輪参加を認める決定を促す要素になる可能性がある。

(三)五輪を実質的に運営する小池百合子・東京都知事も有名な親台派であり、保守派の安倍首相と連携し、Taiwan名での参加を支持することは完全に可能だ。

(四)日本の民間には強烈に台湾を支持する声がある。最近では五万人もの日本人がネット署名を通じてTaiwan名での参加支持を表明した。日本朝野の台湾支持は台湾にとって重要なチャンスであり、これはしっかり摑まなければならない。

曹氏は最後に、三つの建議を行った


(一)日本各地に「2020 for Taiwan」という草の根組織を作り、一種の社会世論を形成し、Taiwan名での参加を応援する。

(二)日本人は安倍政権の専制中国に対する更なる強硬姿勢、更なる勇気ある民主台湾支持を訴える。

安倍首相は日本共産党や(左傾して過激な親北京の)日本民進党代表である蓮舫らなどを相手にせず、日本人民の声に耳を傾ければいい。最新の世論調査で、八六%の日本人は中国に信用していない(信用しているのはわずか一%)。

(三)日本人には中国人の民主化運動を支持してほしい。


以上を読めばわかるはずだ。曹氏は日本及び日本人に対し、台湾、アジアのために覚醒し、さらに中共の覇権主義に対抗してほしいと期待を寄せているのである。

そもそも、「チャイニーズタイペイ」を「台湾」に呼び改め要と求める我々の運動はつまるところ中共への対抗策。実は曹氏も同じ運動構想を抱いていたという。

何とも頼もしいことである。みなでこの運動をどんどん広げて行こう。