中国が批判!我々の2020東京五輪「台湾正名」運動に戸惑い隠せず : 台湾は日本の生命線!

投稿日 :2017年1月16日

中国が批判!我々の2020東京五輪「台湾正名」運動に戸惑い隠せず
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2017/01/16/Mon

■中国政府が反応を示した!

東京五輪では台湾選手団を「チャイニーズタイペイ」(中国領台北)ではなく「台湾」の名で迎え、応援しよう訴える我々日本人の台湾正名運動だが、この一月初めには二〇二〇東京五輪「台湾正名」推進協議会を発足させ、東京都議会宛の請願署名運動を日台同時に開始したところである。

※署名用紙 http://www.ganbare-nippon.net/PDF/2020taiwanshomei

これについて台湾では「ネットユーザーが熱烈に議論をしており、『難度は高いし中国も抗議するだろうが、しかしやるべきことだ』『台日友好だ』『この活動には感動で涙が出る』との声も見られる」(テレビ局TVBS)とのことだが、それでは中国側の反応はどうか。

対台湾工作を司る国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光報道官が一月十一日の定例記者会見で、早くもこの問題に触れている。

■質問をしたのは対外強硬派メディア

聞く側と答える側が示し合せた上でのやり取りのはずだが、その日は先ず、対外強硬姿勢で知られる中共機関紙人民日報系の環球時報(電子版)の記者が次のような質問を行った。

―――最近、日本の所謂“友台人士”が“台湾2020東京”と題する署名活動を開始した。狙いは台湾による台湾名義での2020東京五輪への参加を支援することにある。また島内(※台湾)でも、ある団体(※民報文化芸術基金会)が所謂2020東京五輪「台湾選手団旗・歌創作コンクール」を実施している。これらに関し、どう論評をするのか。

そこで馬暁光はこれに対し、以下のように述べたのだ。

―――(国際)五輪委員会は、台湾の参加に関する一連の問題をとうに解決している。東京五輪も厳格に五輪委員会の規定を遵守しなければならず、枝葉末節の部分で問題を複雑化させ、政治的要素を用いてスポーツ競技の進行を妨害してはならない。

つまりこう言ったわけだ。IOC(国際五輪委員会)は「チャイニーズタイペイ」の名称を用いることを台湾の参加条件だと決めているのだから、日本側はそのルールを守れと。

■戸惑いを隠せない中国の脆弱な側面

「スポーツ競技の進行を妨害してはならない」というのは、「台湾」と呼び変えるなど中国の望まないようなことをすれば、中国はボイコットなどを通じて東京五輪の正常な運営を阻むことになるぞ、との脅しとしか受け取れない。

これはこれで、たいへんな過剰反応と言えるだろう。

日本や台湾の民間が五輪のような国際舞台で「台湾は台湾。中国ではない」との真実を明らかにしようと動くだけで、あの国は「問題を複雑化させるな」などと戸惑いを隠せずにいるのである。

運動が更に拡大し、影響力も増せば、更に慌てることだろう。自国民には血の弾圧を加え、他国政府には外交的威圧を行使することができても、民主主義国家の国民世論には手も足も出ない中国。こうした脆弱な側面があるのである。

ところで中国のここでの言い分で注目したい点が、もう一つある。それは「政治的要因でスポーツ競技の進行を妨害してはならない」と訴える辺りだ。

■中国の宣伝は真実の声で打ち破れる

要するに「台湾の独立勢力や日本の反中国勢力の政治的な主張をスポーツの世界に持ち込むな」という、実に俗耳に入りやすい理屈である。

実際すでに台湾では親中派勢力が「政治は政治に帰し、スポーツはスポーツに帰すべし」などと叫び、台湾正名の主張を封じようと必死だし、日本でも今後は親中派やノンポリの間で同じように台湾正名運動には眉を顰めそうだ。

しかし考えてみよう。台湾にチャイニーズタイペイと言う名を押し付けることこそ、完全なる政治行為ではないだろうか。

中国は「台湾は中国の一部」と言う政治宣伝を五輪の場で展開するため、こうした虚構の名称をIOC及び各国に使用させているのである。これほど露骨なスポーツの政治利用はないだろう。

我々は今後、この台湾正名運動において、中国の主張とは全く逆の、そうした真実を内外に訴えて行きたい。

そしてそのようにして、民衆の力で「台湾は中国の一部」なる侵略者の宣伝を打ち破りながら、五輪を真の意味での平和の祭へと変えて行きたいのだ。日本人と台湾人が手を取り合いながら。