台湾民間団体がIOC本部へ/「チャイニーズタイペイ」から「台湾」への正名を訴える計画 : 台湾は日本の生命線!

投稿日 :2017年5月3日

台湾民間団体がIOC本部へ/「チャイニーズタイペイ」から「台湾」への正名を訴える計画 : 台湾は日本の生命線!
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2017/05/02/Tue

国際社会での台湾の孤立状況を打破する活動は、国際正義も人権もへったくれもなき中国及びそれに屈服する国家、国際機関との闘いとなるが、そうした醜悪な勢力との闘争を展開する一つに、台湾聯合国協進会(TAIUNA)がある。

「聯合国」とは日本語の国際連合。つまりこの二千三百万もの台湾人に帰属する台湾という国家の国連加盟を推進する民間団体として有名だが、この団体は毎年五月、スイスのジュネーブで開催される世界保健機関(WHO)の年次総会に合わせ、現地に「WHO表達団」を派遣し、台湾の加盟を訴える活動も展開している。

そして今年は五月十九日から実施されるのだが、今回同団はローザンヌにも立ち寄り、二十二日に現地にある国際オリンピック委員会(IOC)本部へ赴いて、オリンピックでの台湾代表の名称を「チャイニーズタイペイ」から「台湾」へと「正名」するよう訴える計画だ。

そこで同団はそれに先立つ一日、教育部体育署(文科省スポーツ庁に相当)に林徳福署長を訪ね、政府もまた国際社会に台湾正名を訴えるよう求めた。

自由時報によれば、団長を務める蔡明憲・TAIUNA理事長(元国防部長=国防相)はこの日、「日本人も台湾は台湾だと主張し、東京オリンピックでの台湾正名のため積極的に署名活動を行っている」と強調したそうだ。

林徳福署長といえば、先日メディアに対し、我々が日本で展開する台湾正名運動について、「変えたいからと言って変えられるものではない」とコメントした人物だ。台湾正名を求めて中国を激怒させ、台湾代表がIOCからオリンピック出場を拒否されるのを恐れているのだ。

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間もなくIOC本部へ赴く蔡明憲理事長(右2)ら聯合国協進会メンバーの訪問を受けた林徳福・体育署署長.それぞれが手にするのは、最近民間で考案された「台湾」オリンピック代表団の旗

こうした弱腰姿勢のため体育署は、先日もやはり台湾正名運動を推進する政党、台湾団結聯盟の抗議を受けるなどしていたが、この日のTAIUNAの訪問にも、弱腰政府を励まそうとの意図があったに違いない。

もっとも台湾政府の弱腰姿勢にも、万已むを得ない理由はあるのだろう。これまで台湾は中国に圧迫され、少しでも自己主張しようものならあの国から、緊張を高めるトラブルメーカーとのレッテルを貼られ、国際社会からも迷惑がられるなどしていた。だから消極的になるのにも同情すべき点はあるのである。

ただし、このまま現状を変えようとしなければ、ますます中国は攻勢を強め、さらに台湾は窮地に陥ることになる。

そこで台湾の孤立状況を打破するには、さらに台湾政府をも隠しさせなければならない訳だが、これは大いにやる価値がある。TAIUNAが示す勇気に台湾政府心が動かされて行けばいいのだが。

なお我々日本人も台湾に激励の声を届けることができればと考えている。「台湾は決して孤独ではない」「いざ立ち上がれば世界中の人々が台湾を支持するはずだ」と。