台湾に奮起を呼び掛けた!/「チャイニーズタイペイ」の呼称撤廃運動 : 台湾は日本の生命線!

投稿日 :2016年8月24日

台湾に奮起を呼び掛けた!/「チャイニーズタイペイ」の呼称撤廃運動 : 台湾は日本の生命線!
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2932.html
2016/08/24/Wed

リオオリンピックでも台湾の選手は「中国領台北」(チャイニーズタイペイ)の名義でしか参加を許されなかったが、このような虚構の名称は、中国の台湾侵略を正当化する「一つの中国」というプロパガンダから生まれたもの。四年後はここ日本で東京五輪が開催されるが、何とかそれまで、こうした有害な呼称を、主催者(日本オリンピック委と東京都による組織委)や国際オリンピック委に撤回をさせることはできないのか。
それを実現させるに何より求められるのが台湾国民自身の声だろう。幸い台湾では、「台湾と呼ぼう」との訴えが急速な広がりを見せてはいるところだ。だがその一方で「チャイニ―ズタイペイ」は「中華台北」と訳され、その「中華」は「中華民国」のことだとの誤解も根強い。中華民族主義勢力による洗脳の結果だ。しかし台湾以外は「中華民国の台北」などとする解釈は通用しないのである。

そこでこの現実を一人でも多くの台湾国民に伝えようと、私は一文を認め、台湾紙自由時報に投稿した。

以下はその日本語訳文だ。今後も台湾に向け、奮起促す激励メッセージを発信し続けたい。


自由時報(8月23日)「自由広場」掲載
「なぜ台湾選手は参加しない?」
◎永山英樹

リオ五輪の開催中、台湾に関心ある知人が「香港は参加しているのに、なぜ台湾は参加しないのか」と言っていた。

なぜこの日本人はこのような誤解をしたのか。台湾選手の成績が優れなかったためか。もちろんそれは違う。答えは、彼が「CHINESE TAIPEI」(中国領台北)が台湾を指すことを知らなかったからだ。たぶん多くの日本人も彼と同様だったはずだ。

開会式で台湾代表団が入場する時、NHKのアナウンサーが「CHINESE TAIPEI。台湾です」と言い、わざわざ「台湾です」と付け加えたのは、それをしなければ日本人にはこれが台湾代表団と分からないからだ。台湾から最も近く、そして最も親台的な日本人ですらこうなのだから、他の国の人達はなおさらだろう!

もちろん台湾であると知っている人もいる。しかし彼らはたぶん台湾を「中国領」と誤解している。なぜなら国際社会では「CHINA」はたいてい中華人民共和国を意味するからだ。

しかし聞くところによれば台湾では、「CHINESE TAIPEI」は「中華台北」と翻訳され、「中華」は「中華民国」とも解釈されているという。しかしそれは正しいだろうか。

私は3月、その問題について日本五輪委に問い合わせたが、先方はあまり答えたくない様子で、「分からない」しか言わない。そこで国際五輪委に聞いてもらうことになったが、いまだ回答はない。またあわせて台湾の中華五輪委にもメールで問い合わせたが、こちらもいまだ返事はない。

台湾が「CHINESE TAIPEI」の名を受け入れざるを得ないのは、「中国が国際五輪委員会に政治的圧力を加えた悪しき結果」(自由時報8月12日社説)だ。その中国が国際五輪委員会や各国に「中華民国」という解釈を許すだろうか。

国際五輪委が中国の圧力を受け入れたというなら、今度は台湾人民も圧力をかければ好い。そのようにして彼らに「台湾は台湾人民の国である」という台湾人の心の声を直視させるのだ。

台湾人一人ひとりが勇敢に立ち上がって声を上げるようになれば、世界で最も親台的な日本人を含む国際社会もまた、台湾のために更に声を上げるはずである。

(筆者は日本・台湾研究フォーラム会長)

自由廣場》「為甚麼台灣選手沒有參加?」 – 自由電子報 自由評論網
http://talk.ltn.com.tw/article/paper/1024508