「東京五輪では台湾を台湾と呼ぼう!」署名活動 日本から賛同集まる=台湾メディア : 台湾は日本の生命線!

投稿日 :2016年8月30日

「東京五輪では台湾を台湾と呼ぼう!」署名活動 日本から賛同集まる=台湾メディア : 台湾は日本の生命線!
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2016/08/29/Mon

八月二十六日、台北。

東京五輪では「チャイニ―ズタイペイ」ではなく「台湾」の名で参加しようと訴える台湾独立派諸団体合同の記者会見が開かれ、メディアの注目を集めた。

この日のタイトルは「台湾の名で国際社会に声を届けよう」。

この日の発起人で、民報の発行人である陳永興氏は次のように述べた。

「リオ五輪で世界百数十カ国が誇らしげに自国の旗を掲げて入場したが、独り台湾と難民チームだけは五輪委員会旗を掲げた。これは台湾にとっては屈辱だった。台湾は難民国家だというのか」

「Let Taiwan be Taiwan!No more Chinese Taipei」

「チャイニーズ・タイペイ」とは言うまでもなく、台湾が「中華民国」「台湾」と名乗るのを嫌う中国の「一つの中国」宣伝の産物だ。「中国領台北」なる虚構の名称を強要されるなど、台湾人にとっては屈辱以外の何物でもあるまい。

しかしそれでありながら、日本を含む世界の国々は、中国のそうした宣伝工作に惑わせ、台湾人の心情を慮ることすらできなくなっている。

そしてその結果、ほとんどの人は気付かずにいるが、今やオリンピック競技大会は、中国にとっては世界の人々に対し「台湾は中国の一部だ」と刷り込む極めて有効な政治宣伝工作の舞台となってしまっているのだ。

そこでその宣伝を打破せんと立ち上がったがこの人々だ。「台湾の名で国際社会に声を届けよう」とは、そういうことなのである。

この日、発表された共同宣言には次のようにある。

―――国際五輪委員会には台湾に対して「チャイニーズタイペイ」の名を強要する規定を持っていない。

―――台湾は国際社会に向けて正名を求めるべきだ。これは蔡英文総統にとっても回避できない天職である。

台湾人は国際謝化の前で二度と沈黙しない、との決意が伝わってこよう。

陳永興氏は以下のようにも話す。

「リオ五輪の時は多くの海外メディアが台湾のために批判の声を上げてくれた」

「そして次の開催国は日本。日本が台湾に対し友好的であることのも忘れてはならない」

「この二つの事柄が台湾に正名のチャンスを開いてくれるかも知れない。しかしここで鍵となるのは、台湾の民衆のコンセンサスだ」

それでは「台湾の民衆」は立ち上がるのか。実は幸いなことに、リオ五輪での台湾に対する不平等な扱いは、一般国民を大いに覚醒させたようだ。

我々が現在日本で展開する「台湾2020東京」アクションでは、「台湾と呼んで」とIOCに訴えるネット署名活動を推進中だが、まさにこの記者会見が開かれている最中に、台湾では大勢の人たちが陸続とそれに応じていたところで、そうした日台提携の動きは台湾では大きなニュースにもなっていた。

会見でもこの署名への言及があり、さらなる協力が呼びかけられた。そしてそれもまた、署名数の急増に拍車がかかったらしい。

ところで「台湾に対し友好的」だと、日本に大きな期待を寄せる台湾の人々だが、たしかに民間の日本人は「台湾」の呼称を支持するだろうが、しかし東京五輪の主催者はどうか。あるいは日本政府は。

「台湾民衆のコンセンサス」の形成以上に、こちらを動かす方がハードルとしては遥かに高そうだ。

そこでここで立ち上がらなければならないのが日本国民なのだ。

あれほど日本で信用してくれる友邦台湾を「難民国家」扱いなどできるかということだ。いつまでも「一つの中国」などに騙され続ける愚かな国であってはならない。