台湾のWHO年次総会参加を訴え 300人が東京・新宿でデモ:産経ニュース

投稿日 :2019年5月20日

台湾のWHO年次総会参加を訴え 300人が東京・新宿でデモ:産経ニュース
https://www.sankei.com/world/news/190519/wor1905190009-n1.html
2019.5.19 14:42

 世界保健機関(WHO)年次総会がスイス・ジュネーブで20日に開幕するのを前に、台湾の年次総会参加を訴えるデモ行進が19日、東京・新宿で行われた。台湾は年次総会に2009年からオブザーバーとして参加してきたが、中国の圧力などを受けて17年以降、出席できていない。

 デモには、全日本台湾連合会などの呼びかけで在日台湾人や関係者ら約300人が参加。WHO加盟や年次総会参加への協力を日本側に求めた。

 全日本台湾連合会の趙中正会長(75)は、「伝染病は人や国・地域を選ばずに蔓延(まんえん)する危険性がある。台湾も世界と団結して予防に向けて貢献したい」と訴えた。

 また趙氏は、台湾のオブザーバー参加に関して河野太郎外相が支持を表明したことに関し「感謝を申し上げたい」と述べた。

 河野氏は今月7日、自身のツイッターに「感染症対策等に地理的空白を生じさせないためにも、台湾がオブザーバーとしてWHO総会に参加することを、日本として支持します」と書き込んだ。

 台湾は、「一つの中国」原則を認めない蔡英文政権が16年に発足したことを機に年次総会へのオブザーバー参加ができなくなっていて、中国の「悪意のある妨害」だと非難している。(岡田美月)