媚中世界を変えたい!ー台湾でも呼応が続く「台湾2020東京」アクション※サーチナの報道について : 台湾は日本の生命線!

投稿日 :2016年9月4日

先日、8月29日配信のサーチナの報道について、永山英樹氏の見解です。


媚中世界を変えたい!ー台湾でも呼応が続く「台湾2020東京」アクション : 台湾は日本の生命線!
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2016/09/01/Thu

東京五輪で台湾選手団は「チャイニーズタイペイ」ではなく「台湾」の名で出場させようと訴えるのが、我々が展開する「台湾2020東京」アクションだ。

目下推進するのがIOCに訴えるためのネット署名活動だが、それが八月下旬、台湾でもかつてない勢いで広がりを見せた。

台湾の仲間が呼び掛けた結果だが、何しろ台湾人はリオ五輪でIOCによる台湾差別を目の当たりにしたばかり。署名数の急増は台湾メディア各社の報じるところともなり、その数値をますます押し上げた。

そしてこの喜ばしい現象を日本語で報道したのが中国情報サイトのサーチナだ。八月二十九日、次のタイトルで配信を行っている。

“「東京五輪では台湾を台湾と呼ぼう!」署名活動 日本から賛同集まる=台湾メディア”

内容を見よう。現在の状況をこのように紹介している。

―――台湾メディア・東森新聞雲は26日、4年後の東京五輪において「チャイニーズ・タイペイ」ではなく「台湾」の呼称で参加できるようにすることを求める署名運動が日台双方のネットユーザーの協力で進んでいることを報じた。

―――記事は、今年2月に「台湾2020東京」と題した署名活動がネット上で立ち上がったと紹介。サイト上では日本語、繁体字中国語、英語の3言語によって「台湾はチャイニーズ・タイペイではなく、台湾だ」、「台湾は中国の一部分ではない。日本は台湾を支持する」といったスローガンが掲げられ、「チャイニーズ・タイペイという言葉は中国大陸政府が『台湾は中国の一部だ』と強硬に圧力をかけて生まれたもの。われわれは台湾人の声に賛同して、国際社会に向けて『台湾』との名称を用いることを認めるよう要求する」とのメッセージが書かれていると伝えた。

―――そして、これまでに目標の5万人に対してすでに4万5000人を超える署名が集まっており、5万人集まり次第国際五輪委員会(IOC)に提出する意向であるとした。なお、29日10時現在では5万6000人をこえて、目標人数が7万5000人になっている。

ここでの問題は、台湾のメディアが我々の署名活動について、「5万人集まり次第IOCに提出する意向である」と伝えている件だ。

それは複数のメディアがそう思いこんでいるようだが、それは勘違い。我々はそもそも五万人程度で署名募集を打ち切ろうなどとは考えていない。

サーチナは「目標人数が7万5000人になっている」と伝えるが、それも署名サイトが勝手に目標数値を掲げて煽っているだけで、そういうのも善し悪しだ。我々はできれば数十万、数百万を集めたいと思っているわけだが、目標が小さく誤解されると、何かと「士気」に影響する。

こんなことも書いている。

―――国際的なスポーツイベントが盛り上がりを見せるたびにクローズアップされるこの問題、「台湾と呼んで欲しい」という声は高まりを見せているようだが、中国大陸の国際的な影響力が強いなかで呼称を改めることは難しい状況である言わざるを得ない。

―――民進党政権の発足によって「両岸」の関係が冷え込む中ではなおのことである。

わざわざ書かれるまでもなく、「難しい状況」であるのは当然だ。

台湾に「中国領台北」(チャイニーズタイペイ)の名を押し付け、五輪競技大会を掛け替えのない「一つの中国」(一中)の宣伝の場にしている中国は、台湾で「民進党政権の発足」があろうとなかろうと台湾の改名を許すことはないからである。

ただ忘れては困るのは、この活動を行う我々日本人も、そしてそれに共鳴する大勢の台湾人も、そうした状況をよく理解した上で、いやむしろそれをよく理解しているからこそ、その中国の「国際的な影響力」を打破する前哨戦として署名集めに乗り出しているのである。

これまで「台湾は台湾、中国領ではない」という真実の声が国際社会に届かなかったからこそ中国は好き勝手にやってくることができた訳だが、もしそうした声さえ上がれば、「一中」なる虚構宣伝は虚構であるが故に、一気に力を失うはずなのである。

要するに我々が目指すのは、そうした展開による世界の改変なのだ。

そして我々のこの活動には、それを実現する可能性を秘めているからこそ、台湾では親中メディアが遠回しながらも署名を妨害する報道を行っている。

たとえば聯合報は「日本人はおそらく無駄なことをしている」との見出しで、「日本の民衆は署名活動で『チャイニーズタイペイ』を『台湾』に訴えるが、IOCが署名によって名称を変更した例はない」と強調し、読者を惑わそうと試みた。

そして、実際にそうした事例があるからこそ、疑ってしまうのだ。サーチナもまた、同じではないかと。

今回これも「呼称を改めることは難しい状況」だと強調したが、それもまた署名を牽制、妨害するためではないのか。

そもそもサーチナは反台湾メディアではないだろうか。

よく反中、親台的な記事を書くなど中立的な姿勢を見せ、おそらくそれで多くの読者の信頼を獲得しているとは思うのだが、しかしその一方でいつも、台湾に対して中国をわざわざ「中国大陸」などと呼ぶのである。要するに台湾を「中国台湾」と位置付けている訳だ。

たとえば今回の記事は、次のような台湾人のコメントを紹介している。

「チャイニーズ・タイペイという言葉は中国大陸政府が『台湾は中国の一部だ』と強硬に圧力をかけて生まれたもの」

そこで私が「東森新聞雲」のサイトでそのコメントを直接確認すると、何と「中国大陸政府」ではなく「中国政府」と書かれているではないか。

このように何が何でも「中国大陸」と呼びたがるサーチナ。このメディアが中共の報道統制を受けているかどうかは知らないが、しかし少なくとも「一中」宣伝に従う反台的立場を堅持しているのだけは確かだ。

こうした中国覇権主義を励ますだけの危険なウソがまかり通るのが、今の日本であり、国際社会なのである。

だからこそ「チャーニーズタイペイ」なる虚構の呼称が通用してしまう訳なのだが、それを変えようというのが我々の進める運動であるにつき、ぜひこの戦列に参加してほしいと広く訴える次第だ。

そしてそのためにも先ず、この署名活動を押し広げて行きたい。