台湾政府は日本人の活動をどう見るかー2020東京五輪「台湾正名」運動 : 台湾は日本の生命線!

投稿日 :2017年3月18日

台湾政府は日本人の活動をどう見るかー2020東京五輪「台湾正名」運動 : 台湾は日本の生命線!
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2017/03/18/Sat

我々は目下、2020東京五輪「台湾正名」推進協議会を結成し、来る東京五輪では台湾選手団の呼称を「チャイニーズタイペイ」から正しく「台湾」へと改めることを訴える運動を日台民間の共闘で展開しているが、これに関してしばしば、「台湾政府は正名を求めていないのではないか。あそこが黙っていたら何の意味もない」との心配する声、そして揶揄する声が寄せられる。

それでは台湾政府は、こうした問題をどう考えているのか。

中国迎合姿勢で「一つの中国」を掲げた国民党政権は「チャイニーズタイペイ」の名称を好しとしていたが、昨年発足した民進党政権は、もちろんこれには不満である。

たとえば三月十七日に就任した林徳福・体育署署長(スポーツ庁長官)は同日、インターネットテレビの番組に出演し、次のように従来の政府の見解を語っている。


ネット番組に出演する新任のスポーツ庁長官。我々日本人の台湾支持運動をどう見ているのか

「(チャイニーズタイペイの名は)IOCの決まりにつき、大変不満ではあるが受け入れる」と。

それはなぜかについては、「もしそれを変更すれば、(参加資格は)取り消されてしまう。それもまた問題なのだ。IOCの規定に照らせば、やむを得ない選択なのだ。目下、名称を変えるのは難しい。変えたいからと言って変えられるものではない」と説明する。

そして「日本の民間は善意で我が国の台湾名義での参加を支持しているが」と聞かれると、「我が国が参加を申請する際に用いる名は、オリンピック委員会に登録する名はチャイニーズタイペイだ。ただ日本がチケットの上に『台湾』と書くなら、それは主催国の決定なので尊重する。こちらを矮小化せず、国民の期待に符合しているのならそれで好い」との考えを示したのだが・・・。

これでは「台湾政府はチャイニーズタイペイの名は台湾を矮小化するものではないと考えているのか」との疑問を抱かずにはいられない。

同署長はさらに、「チャイニーズタイペイの名を用いなければならない状況をどう打開すればいいと思うか」と聞かれ、こう答えている。

「みな名称の変更を望んでいるが、しかし我々にはそのような実力がない。そうしたまま問題を提起すれば、向こう(中国)に潰されて、(参加資格は)なくなってしまう」

以上を見れば想像できるだろう。台湾政府はすでに事勿れ主義というより、むしろ敗北主義に陥っていまっているようだ。つまり中国や国内の中国迎合勢力の批判に脅え、自信を失い、今日の不当な状況を変えようとの意思を喪失してしまっているかに見えるのである。

もっとも我々は、実はそのようなことは最初から承知しているのである。

そもそも我々の運動は、中国の「一つの中国」との虚構宣伝への対抗だけでなく、むしろそれ以上に、従来中国の台湾併呑攻勢に弱気である日本政府、そして台湾政府の覚醒を目標としているのである。日本であれ台湾であれ、第一列島線内部には弱腰政権は不要だからだ。

敗北主義に未来はない。そうした台湾政府に覚醒を促すのは我々と提携する台湾民間勢力の仕事であろう。ただ我々もまた日本国民がいかに台湾を応援しているかを台湾政府に見せつけ、以って激励のメッセージとしたいと思うのだ。