【報道・動画】IOC 台湾呼び方変更認めない方針 住民投票に影響も:NHKニュース他

投稿日 :2018年11月20日

IOC 台湾呼び方変更認めない方針 住民投票に影響も:NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181119/k10011716361000.html
2018年11月19日 19時11分

オリンピックに出場する際の台湾の呼び方を「チャイニーズ・タイペイ」から「台湾」に変更するかどうかを問う住民投票が予定されていることをめぐり、IOC=国際オリンピック委員会は変更を認めない方針を示しました。

台湾のオリンピック委員会はIOCから届いた今月16日付けの手紙について19日、内容を明らかにしました。

この中でIOC側は、1981年に台湾と合意した「チャイニーズ・タイペイ」という呼び方について、ことし5月に開いた委員会で、変更を認めない方針を決めたとしています。

そして台湾が呼び方の変更を求めた場合、合意を履行せず、IOCの決定に介入したとして、台湾のオリンピック委員会の資格を停止する措置がとられる可能性もあるとしています。

台湾では、市民団体がおよそ43万人分の署名を集めたことを受けて、今月24日、東京オリンピック・パラリンピックなどに参加する際の呼び方を変更するかどうかを問う住民投票が行われる予定です。

今回示された方針は住民投票で呼び方の変更に賛成する票が多数となった場合でも協議には応じないとするIOCの立場を明確にした形で住民投票の行方に影響を及ぼす可能性がでています。


東京五輪は「台湾」で参加を 住民投票前に街頭活動
https://www.youtube.com/watch?v=zxOCxfJNy8g

内容: 再来年の東京オリンピック・パラリンピックでの呼び方を、これまでの「チャイニーズ・タイペイ」から「台湾」に変更して参加申請するかを問う住民投票が台湾で行われるのを前に、中心都市の台北市で、市民団体が「賛成」に投票するよう呼びかける街頭活動を行いました。

台湾では、再来年の東京オリンピック・パラリンピックでの呼び方を、これまでの「チャイニーズ・タイペイ」から「台湾」に変更して参加申請するかを問う住民投票が、今月24日の統一地方選挙に合わせて行われます。

こうした中、台北市では繁華街など6か所で、市民団体が「オリンピックには『台湾』という正しい名前で」と書いたチラシを配って市民に「賛成」に投票するよう呼びかけました。

「チャイニーズ・タイペイ」という呼び方は、1981年にIOC=国際オリンピック委員会との合意で決まったもので、国際大会での台湾の呼び方を変えようとする動きは、台湾を中国の一部とする中国政府の反発を招いています。

市民団体の広報担当の黄淑純さんは「私たちは台湾人であり、本来の名前に戻すだけだ。メダルを獲得した選手が台湾人だと胸をはって言えるようにしたい」と話しています。